桐の歴史は古く、日本では古代から利用されてきました。桐は成長が早く、比較的短い期間で大きく育つため、木材としての利用価値が高いとされていました。奈良時代(710-794年)には、すでに桐材が家具や楽器、箱などに使われていた記録があります。
日本の文化や家紋においても重要な役割を果たしています。
家紋としての桐:
日本政府の象徴:
桐はその軽さと耐久性・湿度調整能力から、さまざまな用途で利用されています。
家具や箱:
おなじみの桐箪笥は、日本の伝統的な家具で、高級な衣装や着物を保管するのに最適とされています。桐材は湿気を調整し、防虫効果もあるため、大切なものを長期間保管するのに非常に適しています。
色の変化
新しい桐箱は、淡い白色や薄い黄色をしています。しかし、時間が経つとともに、光や空気に触れることで、徐々に茶色がかった色に変わっていきます。この色の変化は、桐材の自然な酸化によるもので、美しいアンティークの風合いを増すとされています。
木目の変化
桐箱の木目は、使い込むほどに明確になり、深みが出てきます。これは、木材の内部の樹脂が表面に出てくるためで、桐箱特有の美しさを引き立てます。
表面の変化
桐材は柔らかいため、使い込むうちに表面に細かな傷がつくことがあります。しかし、これらの傷も経年変化の一部として受け入れられ、桐箱の個性と魅力を高める要素となります。
機能性の変化
桐材の湿度調整能力は、経年変化によっても劣化することはほとんどありません。むしろ、長く使うことで、桐材が周囲の環境により適応し、さらに優れた湿度調整効果を発揮することがあります。
〈桐の種類〉
中国桐と米桐(並柾〜上柾〜特上柾)のイメージ
下の写真は、それぞれの板の写真になります。
右側の特上柾に行くほど、価格帯も高価になります。
お値段はそれぞれ変わってきますが、中国桐と米桐それぞれの良いところがありますので、皆さんのお気に入りの桐を選んでみてください。
■まとめ
自然素材でできている"桐箱”は、時間とともに様々な変化をもたらします。
当然、変色や傷がついたりすることもあります。
でも、それも永く使える桐箱の醍醐味と言えますよね。
ぜひ、アナタ好みの桐箱を選んでみてください