桐箱の読み物
7 桐箱の手入れ
この記事では、桐箱のお手入れ方法について紹介してまいります。
そもそも、桐箱って特性上、湿気や乾燥や汚れに対して耐久性があるのに手入れって必要なの?と思う方もいらっしゃるかと思います。
そうです。確かに毎日行うような頻繁な手入れは必要ありません。
しかし、適切にメンテナンスしてあげることでさらに長く!美しく!桐の持つ効果を最大限に発揮できるのです。
〈基本的なお手入れ方法〉
1 定期的な清掃
表面の誇りや汚れを、乾いた柔らかい毛並みの布等で優しく拭いてあげ、埃を取り除いてください。
この時に使うのは必ず乾いた布です!濡れた布の使用は避けてください。
2 湿度管理
調湿性に優れた桐箱ですが、極端な湿気や乾燥には弱いです。
およそ湿度40〜60%程度を保つ環境下で保管することが理想とされています。
特に梅雨時期や夏期の湿度が高く高温状態では桐箱が赤く変色しやすくなるため注意が必要です。
3 直射日光を避ける
湿気の他にも紫外線での変色もなりがちです。
できるだけ、直射日光が当たる場所での保管は避けましょう。
4 内部の清掃
時には、桐箱の外側だけでなく、中に入れている物の清掃や桐箱の内部の清掃もしてあげましょう。
密閉性がたかい桐箱ですが、それでも内部に埃や汚れが付着していく可能性があります。
この時に注意したいのは、桐箱の内部を空のままで長期間、置くことは木材の乾燥に繋がってしまうため避けましょう。
桐の米櫃など、桐箱の中に食品類を入れられる際は、このほかにもプラスしてお手入れが必要となります。
米びつのお手入れ方法や取り合い上の注意点なども、ご紹介していますのでこちらの記事も是非、ご覧になってください。
最後に・・・
これまで、物の測り方〜桐箱を選んで、桐箱のお手入れ方法までご紹介してまいりました。
これまでの記事をお読み頂いた方はきっと、桐箱に興味が湧いてきたのではないでしょうか?
桐箱は古来より作られ、使われてきて日本人にとても馴染み深い箱です。
最近では国内にとどまらず、海外のお客様にもSDGsの観点からご好評いただいており、世界に誇る桐箱になりつつあります。
皆さんもお気に入りの桐箱を見つけてみては如何でしょうか?